水銀汚染から地球を守ろう

地球環境

水銀って

水銀って使ったことありますよね。
温度計や気圧計、水銀灯、真空ポンプなどでも使われています。

昔は工業的に食塩水を電気分解して苛性ソーダの製造に用いられていたそうです。
でも環境汚染の原因となるとして使用されなくなりました。

農薬や火薬、歯医者用のアマルガムとしても使用されていました。 

結構身近なものですよね。

でももう使わないようにしましょう。

水銀て有害性があるんですよね。

水銀の化学形態は「金属水銀」・「無機水銀化合物」・「有機水銀化合物(メチル水銀)」に分けられます。

大まかに言って無機水銀化合物は腐食作用があります。
水銀イオンが生体内外の表面に接触した場合細胞をただれさせる作用があるそうです。
また経口摂取した場合には主に消化管内や腎臓に障害を与えてしまいます。

また水俣病を引き起こしたメチル水銀による取り込み障害としましては、毒性が強いと言われています。
アミノ酸に似た構造を作りタンパク質と一緒に合成されてしまいそのタンパク質の機能を阻害することによって発症します。

水銀って長距離移動して 、地球規模で汚染が広がります。

生物中に蓄積して、分解もされないので非常に厄介です。

地球規模で循環しているだけです。

日本の四大公害

日本の高度経済成長期にあった4大公害事件って知ってます。

公害っておおやけのがいってことです。

多くの人が被害を受ける化学物質等による健康障害のことです。

これには以下のものがあります。

  • 水俣病
  • 新潟水俣病
  • イタイイタイ病
  • 四日市ぜんそく

この4大公害の2つも水銀よるものです。

水俣病は触媒として使用していた無機水銀の副生成物であるメチル水銀を海に排水したため、食物連鎖から人が経口摂取して集団発生しました。

食物連鎖から発症するということは現在でも起きます。

妊婦がマグロやカジキを食べるのを控えるのはこのことによりますね。

なんてったって水銀は分解されないのです。

メチル水銀は水銀原子にメチル基が結合している化合物の総称です。

水質汚濁防止法では無機水銀とアルキル水銀の分析をしていますね。
こちらのアルキル水銀がメチル水銀等の総称です。
検出されているのはあまりみません。

脂溶性の物質であるため生物濃縮を受けやすい典型的な物質ですね。

条約へ

これらの事から地球規模の問題として水俣条約の締結に至りました。

この条約の名称が4大公害の水俣からとられたものです。

水俣条約は、水銀及び水銀化合物の人為的排出から人の健康及び環境を保護することを目的としており、採掘から流通、使用、廃棄に至る水銀のライフサイクルにわたる適正な管理と排出の削減を定めるものです。

水銀を使わないようにしましょうってことです。

また、不用意に廃棄しないようにしましょうってことですね。

日本では2013年に署名して2017年に発効されました。

これにより日本でも水銀の規制が厳しくなり、管理項目が増えましたね。

排ガス中の水銀の測定なんかも実施されるようになりました。

結構、操作が煩雑でガス状の水銀が結構出たところもありました。

ゴミの中に水銀含有廃棄物があったのかなって考えます。

最後に

一度排出されたら回収されるまで悪さをするって嫌ですね。

なるべく排出しないようにしたいものです。

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