騒音性難聴を防ぐためにイヤホンからの音を計測

生活環境

はじめに

ワイヤレスイヤホンが手放せない時代になっていますね。
私は毎日のように何時間も使っております。

そんな中でふと気になったことがあります。

こんなに長時間使っていて難聴になったりしないのかな?
昔ソニーのウォークマンが出たこと難聴の若者が増えてきたということを聞いたことがあります。

実際イヤホンから出ている音はどれくらいの音の大きさなのでしょう?
私は騒音の職場によく測定に行くのですが、そのような作業城と比べて音は大きいのでしょうか?

このふと思った疑問を手元に騒音計があるため、計測して解決していきたいと思います。

この記事で得られること

難聴の仕組みについて理解できる。

イヤホン、ヘッドホンで難聴にならないための使い方がわかる.

同じ内容をYouTubeの動画でもあげてます。
こちらをご覧になって頂いても構いません。

騒音性難聴とは?

大きな音にさらされることで起こる難聴を騒音性難聴とか音響性難聴(音響外傷)と言うらしいです。

騒音性難聴は、工場の機械や工場などで大きな音にさらされることで起こります。
すぐに発症するわけではなく数十年という単位で症状が出てくるようなものです。

一方、音響性難聴とは、爆発音やコンサートライブ会場などの大音響にさらされる他、今回のテーマであるヘッドホン、イヤホンなどで大きな音を聞き続けることによって起こる難聴になります。こちらはどちらかと言うと自分から音を聞きに行くと言う主体的なものになりますね。
こちらの難聴もじわじわと進行し少しずつ耳の聞こえが悪くなっていくため、難聴を自覚しづらいと思います。

難聴の原因は?

音は空気の振動になります。この振動が耳から入り内耳の蝸牛という器官にある有毛細胞という細胞で電気信号に変換されます。この信号が脳に伝わることで聞こえるようになります。

この有毛細胞が壊れることで難聴という症状が出てくるようになります。

なぜ壊れるかと言うと振動を受けすぎて壊れてしまうということですね。
大きな音ほど空気の振動が大きいです。
そのため有毛細胞は壊れやすくなります。

有毛細胞の損傷は音の大きさとその時間に比例します。
80dBで一週間に40時間以上音にさらされ続けるとリスクが高まります。

そのため騒音性難聴などは、耳栓がとても有効になってきます。一方、主体的に音を聞く音響性難聴の場合は周囲の音を下げて小さい音で聞くということが有効になってきます。

難聴の治療は?

この有毛細胞が壊れてしまうと治療はできません。
そのため壊れないようにしなければならないですね。
壊れそうな時に耳の安静を図ることで有毛細胞は回復するらしいです。安静とはつまり大きな音を聞かないということですね。

それでも回復しない場合は病院などに行って薬を処方されると良いこともあるそうです。

予防する方法は?

難聴を予防する方法は大きな音を聞かないということですね。。つまり有毛細胞にあまり振動を与えないということです。

簡単と言えば簡単ですね。

ただその空気の振動の大きさつまり、その音の大きさがいまいちよくわからないということがあると思います。

今回は、耳に直接入る音、つまりイヤホンから出る音の大きさについて実験していきます。

音楽の音の大きさ-新時代を聞いてみた

スマートフォンでワイヤレスイヤホンに接続します。
今回使用したスマートフォンとワイヤレスイヤホンは以下のものになります。
流した音楽はAdoさんの新時代です。

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Ado-新時代

使用した騒音計は以下のものになります。
結構高級品です。

Bitly

騒音計とスマートフォン並べて、マイクロフォンの先にワイヤレスイヤホンを置きます。

騒音計とスマートフォン
マイクロホンとワイヤレスイヤホン

音楽を再生し音量を調整していきます。

実験の結果は以下の通りになります。

音量の調節具合によって変わってくるんですが、40~76dBの範囲でした。
スマートフォンの音量の調整段階は15段階ありました。

ホワイトノイズを出して音の段階を確認してみた

スマートフォンの音量調節の段階は15段階あったんですがどのような形で音の大きさが上がっていくのかを確認したいと思いました。

音楽などの音には変動があるため一定の音の大きさが出せるアプリが必要です。
ホワイトノイズが出せるアプリをダウンロードしてみました。

ホワイトノイズとは、様々な周波数の音を同じ強さで混ぜて再生する騒音の一種です。
具体的には、換気扇やラジオ、テレビの砂嵐のような「サーッ」「ゴーッ」という音になります。
今回のホワイトノイズも「ザー」という音でした。

ホワイトノイズで確認

ホワイトノイズを選択して一定の音を出します。因みこのアプリはピンクノイズも出せます。
ピンクノイズは、どのオクターブ域でみても大きさが同じ音になります。
ホワイトノイズの音の大きさを計測していきます。

その結果が以下の通りになります。

音量と音の大きさの関係

音量MAXにすると80dBを超えてきますね。
騒音作業場と一緒ということですので注意が必要ですね。

だいたい私は1から3の範囲でいつも聞いていると思います。
ただ周囲の音がうるさくなってくると4から6の範囲に変えているかなと感じます。

普段はノイズキャンセル機能を使っているんですが、使わない場合は音量は大きくなりがちですね。

音量注意の警告が出るのがだいたい70デシベル程度でした。

このレベルで聞くことはあまりないのですが、うるさい作業中では聞く可能性はありますね。

最後に

今回は自分でも疑問に思っていたイヤホンによる難聴について調べてみました。

ワイヤレスイヤホンのノイズキャンセリング機能を耳栓代わりに使うこともあります。

うるさい電車の中などでは音量が大きくなりがちだと思います。

そんな時ふと音量と音の大きさの関係のグラフを見て注意してもらえれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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