はじめに
騒音計を使った場合、積分機能がない場合があると思います。
積分型騒音計とは、騒音の計算を自動で行ってくれるものです。
1万円以下の騒音計には、付いていないですね。
スマホのアプリにもついていないと思います。
等価騒音レベルというものが算出できないと思います。
環境基準などは、等価騒音レベルで設定されております。
この騒音がどの程度か知る場合に不便ですね。
今回は積分形機能がない騒音計でも、等価騒音レベルを算出する方法を解説していきたいと思います。
まずは手元に騒音レベルが測れる騒音計やアプリをご用意ください。
等価騒音レベルとは?積分機能のない場合から算出する方法
等価騒音レベルとは騒音のエネルギーの平均値になります。
これは変動する、つまり音が大きかったり、小さかったりする騒音のエネルギーを、ある一定の時間区間切り取り、平均値がどれくらいかを表すものになってきます。
積分型騒音計については、騒音を測っているのと同時にその測定値をメモリーカードなどに記録していきます。
この間隔が0.1秒だったり1秒だったり設定できるようになっております。
簡易な騒音計は、この機能がないだけです。
騒音計に表示される騒音のレベルを一定間隔で自分でメモしていけば等価騒音レベルは算出できます。このことができる事によって、他の演算値、例えば時間率騒音レベルの計算もできるようになります。
まずは、5秒間隔で騒音のレベルをメモしていきましょう。
10分間の等価騒音レベルを算出するとなると、5秒ごとにデータを記録すると、120個のデータになると思います。
このデータを用いて算出していきます。
等価騒音レベルの計算方法は?実例と共に計算
等価騒音レベルの計算は以下の式によります。
次の式は定義ですのでわからなくても構いません。
次の式は算出のために必要になります。
一旦、エネルギーに直して、それを合成してデータの数で割るだけです。
例えば以下の5秒間隔で記録した10個のデータがあるとします。
50秒の等価騒音レベルは以下の通りです。
騒音レベル:78、80、79、75、71、82、75、74、76、72dBです。
この騒音レベルの平均値を算出すると以下の様になります。
この50秒の等価騒音レベル、つまり音の平均値は77.5dBです。
上記の変動している音は、77.5dBの定常的な音がしていた時と同じエネルギーの量になります。
最後に
今回は等価騒音レベルの算出について解説しました。
これで積分機能のない、騒音計においても等価騒音レベルが算出できると思います。
他にも時間率騒音レベルなど解説していきますのでよろしくお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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