松枯れって何?
それまで元気だった松が写真のように枯れてしまうことです。
山林の中で待つが枯れて茶色くなっているところみませんか?
山全体の松が枯れているところもありますよね。
景勝地の松が枯れてしまったら悲しいですね。
松林って戦後の1945年頃から荒廃した山の緑化のために多くの松が植樹されたらしいです。
今から70年以上前のことですね。
当時から松枯れはあったそうですが対策が施されておりました。
今の様に被害が広がってきたのは1970年頃からだそうです。
原因は何なの?
マツノザイセンチュウ病だそうです。
線虫って通常土の中で暮らすそうです。ただこの線虫は木の幹の中で暮らしているそうです。松の苗にこの線虫入れたところまつが2週間ぐらいで枯れたことから原因が特定されたとのことです。ただ木の幹にどうやって入るかっていうことは謎だったそうです。
マツノザイセンチュウとマツノマダラカミキリが合わさって病気を引き起こすとのことです。マツノザイセンチュウは外国から入ってきたものだそうです。ただそれだけでは他の松に移ることができないためマツノマダラカミキリの内部に潜んでいて移動するとのことです。
どうやって対策するの?
松枯れ対策は、薬剤散布と樹幹注入だそうです。
薬剤散布は有人ヘリコプターや無人のヘリコプターで松林に農薬散布を行います。
農薬はネオニコチノイド系のものを使用していることが多いです。
ネオニコチノイド系はミツバチへの影響も心配ですね。
ただ空中や地上からの薬剤散布には批判的な意見もたくさんあります。
人への影響はいまいち不明なんですよね。
樹幹注入に関してはコストが大きくかかるという欠点もあります。
また、山の中を歩いていると、伐採された松がビニール袋みたいなものの中に入っているのを見かけます。
燻蒸作業を行ってマツノザイセンチュウを死滅させているんですね。
因みにこのビニールは生分解性だそうです。
最後に
日本の伝統的な松を守るためまた外来種による影響を排除するためにも松枯れは防ぎたいものです。
地球温暖化が進む中、松枯れの区域も北上しているように感じます。
年々松枯れの標高が上がってきている気がします。
高山には松はないのでどこかで止まるかもしれませんけどね。
薬剤散布や樹幹注入などにより可能な限り、現存する松を守っていって欲しいものです。
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