ライチョウの繁殖計画

自然環境

ライチョウって?

ライチョウ(雷鳥)ってどんな鳥でしょう?

聞いたことはあるけど見たことはないですよね。

国の特別天然記念物だそうです。

また絶滅危惧種にもなってます。

長野県では「県鳥」にしてされています。

参考:環境省

参考:長野県 ライチョウの保護対策について

特別天然記念物って?

国の特別天然記念物って以下の通りとなっています。

文化財保護法第109条第2項の規定により、天然記念物のうち、世界的に又は国家的に価値が特に高いもの、として特別に指定されたものを特別天然記念物という。

動物・植物・鉱物・地質などいくつかしてされています。

動物では21件が天然記念物としてしてされています。

その中にライチョウが入っています。

生息数は?

信州大学の調査によると1980年代には約3,000羽と推定されたが、2000年代には2,000羽弱に減少したと推定されていています。

参考:公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会

住んでいる場所は?

ライチョウの主な生息地は以下の地域になります。

本州中部の北アルプスを中心とする頚城山塊(くびきさんかい)から御嶽山(おんたけさん)までの山系と南アルプスの高山帯(標高2,300~3,000m)、 とくにハイマツ帯の岩場に生息しているそうです。

標高の高いと高山地帯に生息しているんですね。

富山県、長野県、岐阜県、新潟県、山梨県、静岡県

どんな鳥?

ライチョウ科の日本固有亜種です。

同科23亜種のうち世界で最も南に分布し、個体群が隔離された氷河期の遺存種だそうです。

氷河期にユーラシア大陸から日本に渡ってきて氷河が溶けてしまって帰れなくなったっていうことですかね。

遺存種とは、かつては繁栄して広く分布していた生物が、その後環境の変化などで衰退、分布を縮小し、現在では限られた場所に残るのみとなったもののことだそうです。

天敵は猛禽類です。

氷河期にはたくさんいたってことですね。

地球温暖化の進む中一層厳しいですね。

繁殖させ野生復帰の計画

環境省は2021年8月3日に中央アルプス駒 ケ岳 (2956m) 周辺で保護増殖に取り組む国の特別天然記念物ニホンライチョウのうち1家族4羽を、長野市茶臼山動物園に運んだそうです。

別の1家族7羽も栃木県の那須どうぶつ王国に移送した。

この動物園ライチョウ増やす設備が作られています。

一般には非公開となっています。

この栃木の設備クラウドファンディングで作られたということです。

ライチョウって4羽や7羽の家族なんですね。

両方の動物園で繁殖させペアを作って増やすとのことです。

繁殖させて 中央アルプスに戻し、生息数を増やす計画とのことです。

また、生息数を効率的に増やす技術の確立も目指すということです。

さすが、国の特別天然記念物ですね。

茶臼山動物園に移送されたの は、同省が現地で7月上旬以降、テンやキツネから守るケージ (かご) で保護してきた母鳥1羽とひな3羽。 ネットや段ボール箱に入 れ、 保冷剤で温度調整しながらヘ リコプターと車で1時間余りかけ て運んだ。

茶臼山動物園では現地のケージと似た環境を再現した冷房付きの飼育舎に入ったとのことです。

環境省では長野市茶臼山動物園と栃木県の那須どうぶつ王国でライチョウの繁殖を進め、ふ化したひなとその母鳥を中央アルプスに戻し、野生復帰させる計画とのことです。

酷暑が続いているので「温度管理」が重要とのことです。

中アでは2018年夏に約半世紀ぶ りに1羽が確認された。同省は 昨夏、北ア乗鞍岳から19羽を移 し、繁殖に成功。 今月2日まで の調査で、 今回移送した個体を 含め64羽の生息を確認した。 同 省は25年までに生息数を100羽程 度に増やす計画で、 中村名誉教授 は 「見通しが立ってきた」 と評価 した。

最後に

雷鳥も地球温暖化の影響を受けているんですね。

まさか氷河期に多く生息していたとは思いませんでした。

わずかな気温の変化であってもこういった昔からの生物が生存の危機にあっているんですね。

繁殖計画にもあった通り、温度管理が重要ということです。

今の地球は絶妙な気温のバランスで構成されているんですね他にもこういった生物がいるのかもしれません。

今後また調べていきたいと思います。

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