化学物質をどう管理するか?〜規制型の管理から自立型の管理へ〜

労働環境

化学物質の種類って?

世界では日々、新しい化学物質が合成されています。

全部で何種類あるのかって気になりますよね。
以下のサイトを確認してみましょう。

Empowering Innovation & Scientific Discoveries
CAS is a division of the American Chemical Society that provides products and services that help empower scientific disc...

2.5億を超える化学物質がこの世界には存在しているんですね。
この数字は日々増えて行きます。

実際使っている物質数は10万種類くらいらしいですよ。

それでも多いですよね。

どの物質を管理していくか?

今回は働く現場でどう管理していくかについて考えていきたいと思います.

これだけ多い化学物質をどの様に管理していくか悩みますよね。

まずはどの物質を管理するかを特定することが必要になります。
働く現場においては労働安全衛生法が適用されますね。

この中で SDS(セーフティデータシート)というものが交付されたものについては化学物質のリスクアセスメントが必要になってきます。

SDS の確認は【独立行政法人製品評価技術基盤機構】のサイトを見るのが良いかと思います。

基本的にはこの物質について管理していくことが必要かなと考えます。

今後は日本も規制による管理から、欧米のような自律的な化学物質の管理が必要となってきます。

ばく露される量を減らす

ばく露(人に取り込まれる)を減らして、健康障害を防止するためには各管理で調和のとれた運用が必要とされています。

この時重要となるのは5分野、3管理と言われています。
以下の安全衛生管理体制、労働衛生教育、作業環境管理、作業管理、健康管理を含めたものが5分野、3管理と言われております。

大元となるのは安全衛生管理体制ですよね。
会社や団体としてしっかりと仕組みを構築する必要がありますね。

その中に労働衛生教育が含まれます。
労働衛生教育の中には資格の取得も含まれます。

実際の現場では作業環境管理作業管理健康管理というものが使われます。

作業環境管理っていうのは労働衛生工学的対策を行って働く人の環境をしっかりと良い状態に保つことです。

作業管理っていうのは作業者が発生源に近づいてばく露することを防ぐために作業姿勢などの作業の仕方を管理していくことです。

健康診断は労働現場で働いた時の人に取り込まれた有害物の結果です。

代謝物などを分析して管理していきます。

最後に

化学物質を管理するって複雑です。

地球環境規模でやらなきゃいけないこともあるし、生活環境レベルでやらなきゃいけないこともある

発生源が特定されているかそうでないかによって大きく対策が異なってきます。

今回は労働環境を対象として発生源がある程度特定できることで管理がしやすい現場を対象として記載してきました。

労働環境においても企業規模によって大きく温度差はあります。
どれだけのコストをかけられるのかリスクを取れるのかによっても大きく変わってきますしね。

私は労働衛生関係の専門家として企業規模によってもアドバイス・提案を適切に判断しております。
その企業ができる最善策を提案するようにしています。

今回の内容的には基本的で全然とっかかりですけどね。

化学物質は今の生活に必要不可欠です。
適切に管理して使用していきたいものです。

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